約5000年前、中国の祖、皇帝の皇女が、繭をもて遊んでいてお湯の中に落としたときに、拾い上げると、繭から糸が繰りとられたというのが絹の始まりというエピソードがございます。古来、真綿は最高の綿入れ着の綿で王侯貴族しか身につけることができませんでした。
昔は、赤ちゃんの“おくるみ”にはシルクがよく使われていましたが、これは赤ちゃんの敏感肌にもやさしく、もし赤ちゃんが口にいれても天然素材なので安心だからなのです。
①吸湿性能が高い(汗をよく吸収してくれるから)
睡眠初期の寝床内(おふとんの中の温度)の湿度は発汗の影響で平均80%程度になり、この時に吸湿性の悪いおふとんだと不快感を感じ、睡眠の質の低下に繋がります。天然素材の中では、絹(シルク)が吸湿性が高いのです。また綿わたも吸湿性には優れているのですが、放湿性が悪いので絹(シルク)に比べると劣ります。
②湿潤熱(吸湿熱)が多い(早く暖かくなる)
湿潤熱(繊維が水分を吸うことで発生する熱)は水分の吸湿量に比例すると考えられています。一般的に寝床内(おふとんの中の湿度)は、60~65%程度からスタートし、その吸湿能力が大きいほどすぐに暖かくなるのです。
③長繊維(身体にフィットし、ホコリがでにくく清潔)
身体との隙間が出来にくく、熱が逃げにくいのです。また、蚕は2昼夜をかけてゆっくりと糸を吐き続け、約800~1300mもの糸から繭を作ります。糸が長くつながっているので、ホコリがでにくいということです
。※蚕が繭を割って出てしまったものや、さなぎを食用として割って出した繭等、キズついたものが原料になり、このまゆ糸を切断しカード機にかけてわた状にするものが「絹わた」「シルクわた」と呼ばれており、これらは繊維のつながりが少なく綿切れを起しやすいので真綿の特徴としては異なります。
④肌に優しい
構成がたんぱく質(アミノ酸)でできていることから人体の皮膚細胞に近いことで肌に優しいのです。だから天然たんぱく質繊維なのでお肌に敏感な方にも安心です。またシルク繊維の表面は凹凸になっており、お肌の古い角質を削り落としてくれる効果があるといわれています。
⑤紫外線をカット
シルク成分は紫外線防止効果として、美白効果化粧品やコスメに使用されています。シルクの断面はウロコ状になっていて紫外線を遮断する効果が高いといわれ、綿繊維の約2倍の70~80%の遮断率があるといわれています。
⑥静電気が起きにくく乾燥しにくい
シルクはセリシンとフィブロインという性質の異なるアミノ酸組成でできていて、保湿性に優れているのは、フィブロインは無数の極細繊維フィブリルの束がつまっており、糸の一本一本に必要な水分を保持してくれるので乾燥しにくいといわれています。また、セリシンは水に溶けやすい性質をもち、保湿効果が高いのです。
手引き真綿(シルク)掛けふとんは、季節を問わず1年365日、気持ち良くお使い頂けるまさに日本の風土に一番適したおふとんなのです。
今この記事を書いてるのは、2017年4月ですが今年はなかなか暖かくならず、それでも暖かくなれば急激に暖かくなり、また急激に冷え込む・・・。羽毛ふとんを押し入れに直したり、また出したりと皆さん少々困惑気味。
手引き真綿(シルク)ふとんは、1枚持っておくと本当に重宝します。理想は2枚持ってること。それは、1キロのものと0,5キロのものをそれぞれお持ち頂くと大丈夫です。なぜなら体感温度は人それぞれですからね。
因みに私店長岡田は、手引き真綿(シルク)ふとん1キロのものを1年中メインで使っております。
※但し商売がらいろいろな掛けふとんは季節折々試し寝していますが・・・。
真綿ふとんの6つの特徴でも申した通りに、機能性につきましては文句なしです!しかし、これまで沢山販売してきましたが、中には!フィット性に優れるあまり、まとわりついてイヤという方もいました。なんとも贅沢なお悩みでした。また側生地が(絹)シルクのものをお買い上げくださった方は、シルクは一瞬冷やっとするのですが、その冷やっという感触がイヤという方もおられましたが、これはカバーで解決できるのでバッチシです。
福岡市内で手引き真綿(シルク)ふとんのことなら、まくらと眠りのお店いろは福岡へお越しくださいませ。手に触れて、からだに掛けて体感できます。また本物の繭玉、角真綿も手に触れることが可能な福岡市内で唯一のお店です。この記事は2017年4月に書いておりますが、ロマンス小杉、V&A「いちご泥棒」が大変人気でよく売れております。
棚に並べてある手引き真綿(シルク)ふとんを手に取り、レジに持ってくる人は誰一人おりません。FITLABOオーダーメイド枕を作りに来られたお客様にそっとカラダに掛けたり、マットレスを購入しようとご来店され体感されてるときに、そっとカラダに掛けてやると「えっ~何これ!?」と皆さんびっくりされます。今まで体感したことない掛けふとんの気持ち良さに、ついつい皆さん笑みがこぼれてしまいます。
そして、ご説明をすると納得され購入してくださる方が増えています。
福岡市内でシルクのふとん手引き真綿掛けふとんのことなら「まくらと眠りのお店いろは福岡」までお越しくださいませ。